新たなシーズンがいよいよ始動します。昨シーズン、高体連チームとして史上初のプレミアリーグWEST制覇という偉業を成し遂げた大津高校サッカー部。「公立の雄」から「真の王者」へと進化を遂げた彼らが、今年どのような布陣でピッチに立つのか、高校サッカーファンの注目はかつてないほど高まっています。
偉大な先輩たちが築き上げた歴史を継承しつつ、新たな「大津スタイル」を確立しようとする新3年生と新2年生たち。本記事では、新シーズンの主力メンバー情報、注目の新戦力、そして予想されるスタメン布陣を詳しく解説していきます。
| カテゴリー | 内容 |
|---|---|
| チーム名 | 熊本県立大津高等学校サッカー部 |
| 所属リーグ | 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ WEST |
| 昨季実績 | 2024プレミアWEST優勝、2025選手権出場 |
| 注目ポイント | 新3年生のリーダーシップと強力な新2年生世代 |
大津高校サッカー部メンバー!新チームの主力とスタメン予想
新チームの核となるのは、昨年度の激闘を経験した新3年生(現2年生)と、ルーキーリーグでその才能を示した新2年生(現1年生)たちです。ここではポジションごとに注目の主力選手をピックアップし、今シーズンの戦力を深掘りしていきます。
新守護神と最終ライン:鉄壁の守備を継承するDF陣
大津高校の伝統である堅守を受け継ぐのは、昨年の選手権メンバーにも名を連ねたGK西村天琉(新3年)を中心とした守備陣です。西村選手はブレイズ熊本出身で、至近距離からのシュートストップに定評があります。
最終ラインを統率するのは、DF渡部友翔(新3年)とDF木下斗稀(新3年)のコンビが有力です。特に渡部選手はソレッソ熊本出身で、対人守備の強さとビルドアップ能力を兼ね備えており、昨シーズンのプレミアリーグでもベンチ入りするなど経験値は十分です。
彼らが先輩である村上慶選手(横浜F・マリノス加入)のようなリーダーシップを発揮できるかが、今年の守備の安定感を左右するでしょう。
中盤の構成力:テクニックとハードワークの両立
中盤のキーマンとして期待されるのが、MF芋生陵(新3年)とMF山本翼(新3年)です。芋生選手はボール奪取能力に優れ、セカンドボールの回収でチームにリズムをもたらします。一方、山本選手は攻撃のスイッチを入れるパスセンスが光り、チャンスメイクの起点となる存在です。
また、サイドハーフにはMF西川和樹(新3年)のような突破力のある選手が控えており、攻守の切り替えの速さ(トランジション)を重視する大津のサッカーを体現します。中盤の底からゲームをコントロールし、前線へ決定的なパスを供給する役割が求められます。
得点源となるFW陣:決定力不足を解消するストライカー
攻撃陣の筆頭は、昨年の選手権でも登録メンバー入りしていたFW松岡凛(新3年)です。マリーゴールド天草出身の松岡選手は、裏への抜け出しとゴール前での冷静さが武器で、新チームのエースストライカー候補ナンバーワンと言えるでしょう。
彼をサポートするシャドーストライカーやウイング的な役割として、運動量豊富な選手たちが脇を固めます。前線からの激しいプレスで相手のミスを誘発し、ショートカウンターでゴールを陥れる「大津らしい」得点パターンを確立できるかに注目です。
新2年生の台頭:U-16リーグを沸かせた逸材たち
今シーズンの大きな武器となるのが、選手層の厚さを支える新2年生の存在です。昨年の「球蹴男児U-16リーグ」で経験を積んだ彼らは、すでにトップチームへ食い込むポテンシャルを秘めています。
特に注目なのが、MF亀子廉道(新2年)やGK森虹乃涼(新2年)です。亀子選手はボールコントロール技術が高く、攻撃にアクセントを加えることができます。下級生の突き上げがチーム内の競争を活性化させ、全体のレベルアップにつながることは間違いありません。
新シーズンの戦術的特徴:進化する「凡事徹底」
今年の大津高校も、平岡和徳総監督が掲げる「凡事徹底」の哲学をベースに、ハードワークと規律を重んじたサッカーを展開します。守備ではコンパクトな陣形を保ち、連動したプレスでボールを奪いに行きます。
攻撃面では、ポゼッションと速攻を柔軟に使い分ける「ハイブリッドな戦い方」に磨きがかかるでしょう。昨年のプレミア王者としての自信を胸に、相手の対策を上回る戦術的な引き出しを持てるかが、連覇への鍵となります。
プレミアリーグWESTでの戦いと選手権への展望
高体連とJユースが混在する最高峰の舞台、プレミアリーグWEST。昨年の優勝により、大津高校は「追われる立場」として新シーズンを迎えます。リーグ戦を戦い抜くためのポイントと、冬の選手権への展望を考察します。
昨季の教訓と今季の目標設定
昨シーズンは悲願のプレミアWEST初優勝を果たしましたが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。夏場の過密日程や怪我人の発生など、長いリーグ戦ならではの困難を乗り越えた経験は、新チームにも財産として残っています。
今季の目標は当然「プレミアリーグ連覇」と「選手権での日本一」です。特に、一発勝負のトーナメント戦である選手権では、リーグ戦とは異なる勝負強さが求められます。
リーグ戦で培った強度の高い守備をベースに、接戦を勝ち切るメンタリティを養うことが重要です。
ライバル校との比較と対策
プレミアリーグWESTには、東福岡や神村学園といった九州の強豪に加え、サンフレッチェ広島ユースやヴィッセル神戸U-18などのJクラブユースがひしめいています。特に同じ高体連のライバルたちとは、互いに手の内を知り尽くした激しい戦いが予想されます。
Jユース勢に対しては、組織的な守備とフィジカルコンタクトで対抗し、個の能力差をチーム力で埋める戦い方が求められます。一方で高体連勢に対しては、技術と判断のスピードで上回り、主導権を握る展開を目指すことになるでしょう。
1年を通したコンディショニングとターンオーバー
プレミアリーグ、インターハイ、そして選手権と続く長丁場のシーズンを戦い抜くためには、特定の選手に依存しない「総合力」が不可欠です。夏場の連戦期には、積極的なターンオーバー(選手の入れ替え)も必要になるでしょう。
ここで重要になるのが、前述した新2年生やBチームからの昇格組の存在です。誰が出てもチームのパフォーマンスが落ちない層の厚さを作れるかどうかが、シーズン終盤のタイトル争いに直結します。
メディカルスタッフと連携した怪我の予防やリカバリー体制も、勝利への重要なファクターです。
進化を支える「公立の雄」独自の育成環境
なぜ大津高校は、公立高校でありながら全国トップレベルの成績を残し続けられるのでしょうか。その秘密は、独自の育成メソッドと環境、そして「人づくり」を重視する指導哲学にあります。
「凡事徹底」が生む人間力とサッカーIQ
大津高校サッカー部の代名詞とも言えるスローガンが「凡事徹底」です。挨拶、掃除、整理整頓など、当たり前のことを徹底して行う姿勢は、ピッチ上での規律や責任感に直結しています。
この教育方針が、苦しい時間帯でも諦めずに走り抜く精神力や、チームのために献身的に動く姿勢を育んでいます。また、サッカーだけでなく学業や人間形成を重視することで、状況判断能力(サッカーIQ)の高い選手が育つ土壌となっています。
平岡和徳総監督の指導哲学とスタッフ体制
長年にわたりチームを率いる平岡和徳総監督(現・宇城市教育長兼任)の存在は欠かせません。「年中夢求」を掲げ、サッカーを通じて社会で活躍できる人材を育成するという理念は、コーチングスタッフ全員に浸透しています。
現在は山城朋大監督をはじめとする優秀なスタッフ陣が、最新の戦術トレンドやトレーニング理論を取り入れながら、選手個々の能力を最大限に引き出す指導を行っています。
トップチームだけでなく、セカンドチーム以下の指導体制も充実している点が強みです。
充実のトレーニング施設と寮生活のリアル
公立高校とは思えないほど充実した環境も魅力の一つです。人工芝グラウンドやトレーニングルームを完備し、選手たちは恵まれた環境でサッカーに打ち込むことができます。
また、県外からの留学生も受け入れる寮生活では、親元を離れて自立心を養います。食事管理や規則正しい生活習慣を身につけることで、アスリートとしての体作りとメンタル面の成長を同時に促進させています。
仲間と寝食を共にすることで生まれる強い絆は、ピッチ上での連携にも良い影響を与えています。
大津高校サッカー部を目指す中学生へ
大津高校サッカー部は、県内外を問わず高い志を持った中学生たちが集まる場所です。将来的な入部を検討している選手や保護者に向けて、入部に必要な情報や心構えをまとめました。
セレクション情報と求められる選手像
大津高校サッカー部への入部は、一般入試を経て入学する生徒だけでなく、スポーツコースへの推薦入試を目指す選手も多くいます。例年、夏から秋にかけて練習会(セレクション形式を含む)が開催されています。
求められるのは、単に足元の技術が上手い選手だけではありません。90分間走り続けられる走力、苦しい時でも声を出せるメンタリティ、そして何よりも「上手くなりたい」という強い向上心を持った選手が評価されます。
「凡事徹底」の精神を理解し、実践できる人間性も重要な選考基準となります。
文武両道の実践:進学実績と学習サポート
「サッカーだけできれば良い」という考えは大津高校にはありません。テスト期間中は練習時間を調整して勉強会を行うなど、学業との両立(文武両道)を徹底的にサポートしています。
その結果、卒業生の多くが関東や関西の強豪大学へ進学し、サッカーを続けています。筑波大学や明治大学、福岡大学など、大学サッカー界のトップレベルで活躍するOBが多いのも、しっかりとした学習習慣が身についている証拠です。
先輩たちの進路:Jリーグから大学サッカーまで
近年、大津高校出身のプロサッカー選手(Jリーガー)が急増しています。谷口彰悟選手や植田直通選手、車屋紳太郎選手といった日本代表クラスに加え、最近では2024年卒の嶋本悠大選手(清水)や2025年卒の村上慶選手(横浜FM)などが高卒でプロ入りを果たしました。
- J1・J2クラブへの直接加入
- 関東大学リーグ1部・2部への進学
- 関西・九州大学リーグへの進学
このように多様な進路選択肢があることも、大津高校を選ぶ大きなメリットと言えるでしょう。
まとめ:新シーズンの大津高校サッカー部の躍進に期待!
今年の大津高校サッカー部は、プレミアリーグWEST王者としての誇りと、新たな挑戦者としてのハングリー精神を併せ持ったチームです。新3年生のリーダーシップと新2年生の突き上げが融合し、さらに進化した「ブルー軍団」の姿を見せてくれることでしょう。
観戦に訪れる際は、大津町運動公園球技場を青く染めるサポーターの熱気もぜひ体感してください。現地での応援は選手たちの大きな力になります。今シーズンも、大津高校サッカー部の熱い戦いから目が離せません!


