FAカップの仕組み|参加クラブ・大会方式や日本での配信サービスについて解説

fa_cup_format サッカーの豆知識

FAカップは世界最古のカップ戦として知られ、サッカーファンにとって特別な大会です。

しかし「FAカップの仕組みってどうなってるの?」と疑問に感じたことはありませんか?
実はFAカップには、他のトーナメントとは異なるルールや進行方法が多く存在し、再試合制度・中立地開催・アマチュア参加といったユニークな特徴が盛りだくさんです。

  • プレミアリーグ以外のクラブも多数参戦
  • 再試合制度が導入されているラウンドあり
  • 欧州カップ戦の出場権がかかる
  • DAZNやU-NEXTでの配信情報も重要

この記事では、FAカップの仕組みを初めての方でもわかりやすく解説していきます。参加クラブの構成から視聴方法まで、すべて網羅。あなたの疑問をスッキリ解消する一助になるでしょう。

FAカップの大会方式(一発勝負/ノックアウト形式)

FAカップの最大の特徴は、ノックアウト形式による一発勝負である点です。各ラウンドで勝利したクラブのみが次のステージに進み、引き分けの場合は再試合(リプレイ)が行われることもあります。

ホーム&アウェー方式ではない

FAカップは基本的に中立地開催または抽選で決まるホーム・アウェー方式で行われ、ホームアドバンテージが勝敗に影響することも。UEFAの大会とは異なり、2試合制ではありません。

試合方式(延長戦・PK・再試合)

  • 3回戦までは引き分け再試合制度あり
  • 再試合がないラウンドは延長戦・PK方式
  • 決勝では延長戦を実施

準々決勝以降の中立地開催

準々決勝からは伝統的にウェンブリースタジアムでの中立地開催が行われ、公平性の担保とイベント性が高められています。

ジャイアントキリングの魅力

下部リーグやアマチュアクラブが上位チームを破る「ジャイアントキリング」が頻繁に起こるのもFAカップならでは。トーナメント方式だからこその波乱も醍醐味の一つです。

リプレイ制度の復活・変遷

以前はすべてのラウンドで再試合が採用されていましたが、近年は日程過密の影響で一部廃止・変更されています。再試合制度はFAカップの文化的価値の象徴でもあります。

参加資格と参加クラブ構成

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FAカップは他のトーナメントと異なり、プロ・アマチュアを問わず参加可能な点が特徴です。イングランド国内に登録されたクラブであれば、リーグレベルに関係なく参加が可能です。

プロ・アマ全クラブ対象

トップリーグであるプレミアリーグはもちろん、ナショナルリーグ、さらにはアマチュアリーグまで含めて約700クラブが参加します。これは世界最大規模のカップ戦とも言える要素です。

予備予選〜本戦進出までの流れ

アマチュアクラブは8月〜9月に行われる予備予選からスタート。勝ち上がることで、プロクラブと対戦できる本戦へと進出可能となります。

ラウンド 対象クラブ
予備予選 アマチュアクラブ
1~2回戦 ナショナルリーグなど
3回戦 チャンピオンシップ以上

プレミア・チャンピオンシップは3回戦から

プレミアリーグとEFLチャンピオンシップ所属クラブは3回戦からの登場となり、それまでに勝ち上がってきた下位クラブと対戦することになります。この構造が下克上のドラマを生む要因となっています。

再試合(リプレイ)・引き分けへの対応

FAカップでは、一部ラウンドにおいて再試合(リプレイ)制度が導入されており、引き分けでも延長戦に進まず翌週に再試合が行われるという特異なルールが存在します。

4回戦までの再試合制度

基本的に3回戦および4回戦までは、引き分け時に再試合を行うルールが適用されます。再試合は最初の試合でアウェーだったチームのホームスタジアムで行われることが多く、勝ち上がりの可能性が大きく変動するのもポイントです。

再試合での延長/PK判定

  • 再試合でも引き分けた場合、延長戦→PK戦で決着
  • 中立地での開催では最初から延長・PK戦へ移行
  • 日程の都合でリプレイをカットする年もある

スケジュールへの影響と批判

この再試合制度は、日程が詰まっているプレミアリーグや上位クラブにとっては大きな負担になるため、近年では批判の声も多いのが実情です。そのため、大会方式の見直しが定期的に議論されています。

💬 観戦者の声:
「リプレイがあることで、アンダードッグにも再チャレンジのチャンスがある。感動的な逆転劇も多く、FAカップならではの醍醐味だと思う。」

優勝特典と欧州大会出場権

FAカップで優勝すると、国内の栄冠だけでなく、UEFAヨーロッパリーグの出場権を獲得できるという大きな特典が与えられます。これは、プレミアリーグでの成績にかかわらず得られる唯一のルートです。

UEFAヨーロッパリーグ出場権

FAカップの優勝クラブは、自動的に翌シーズンのUEFAヨーロッパリーグ本戦へ出場可能となります。これは下位クラブにとっては夢のようなチャンスであり、国際舞台で戦う道が開かれることを意味します。

チャンピオンズリーグ出場権との兼ね合い

優勝チームがすでにプレミアリーグでチャンピオンズリーグ出場権を獲得していた場合、ヨーロッパリーグ出場権はFAカップ準優勝チームに与えられず、リーグ順位上位のクラブに譲渡されます。

獲得権利が移譲される条件

ケース 出場権が与えられるクラブ
FAカップ優勝クラブがCL出場圏内 プレミアリーグ6位など、リーグ順位で未出場の上位クラブ
優勝クラブがEL出場権未確保 優勝クラブが出場
CL・EL圏外のクラブが優勝 そのクラブに出場権付与

このように、FAカップは欧州カップ戦と密接に連動しており、順位や勝敗によって各クラブの来季の欧州スケジュールにも影響を与える重要な大会です。

開催スケジュールとラウンド構成

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FAカップは年間を通じて行われるトーナメントであり、アマチュアからプレミアリーグまで約700クラブが参戦するため、そのスケジュールと構成は非常に多段階です。

予備予選〜決勝までの流れ

FAカップは8月の予備予選から始まり、翌年5月の決勝まで続きます。予選を勝ち抜いたクラブが本戦に進出し、3回戦以降でプレミアリーグ勢が登場します。

  • 8月:予備予選開始
  • 10月:本戦1回戦
  • 1月:3回戦(プレミア勢登場)
  • 3月:準々決勝
  • 4月:準決勝
  • 5月:決勝(ウェンブリー開催)

各ラウンドの時期と参加クラブ数

ラウンド 参加クラブ数 時期
予備予選 約400クラブ 8月
1~2回戦 約160クラブ 10~11月
3回戦 64クラブ 1月
準々決勝 8クラブ 3月
決勝 2クラブ 5月

日本での放送/配信タイミング

試合によっては日本時間深夜や早朝に行われるため、事前にスケジュールを確認することが重要です。特に準決勝・決勝は高い注目度があり、ゴールデンタイムに近い放送時間になることもあります。

視聴方法(日本での配信サービスと費用)

FAカップを日本で視聴する方法として、DAZNおよびU-NEXT(SPOTV)の2つが主な選択肢です。それぞれの配信状況と料金をチェックして、自分に合ったサービスを選びましょう。

DAZN独占配信の概要

DAZNは2023-24シーズンよりFAカップの日本国内における配信権を獲得しています。生中継+見逃し配信+ハイライトのすべてがカバーされ、非常に利便性が高いです。

U‑NEXTサッカーパックでの視聴

U-NEXTではSPOTVパックを追加することでFAカップの一部試合を視聴できます。ただし全試合がカバーされるわけではないため、DAZNとの併用を検討する方も多いです。

月額料金比較と契約プラン

サービス 月額料金(税込) 特徴
DAZN 3,700円 FA杯・EFL杯・プレミア全試合
U-NEXT + SPOTV 3,058円 FA杯一部・他スポーツとのセット

📺 おすすめポイント:
「FAカップを全試合見たいならDAZN一択!U-NEXTは他の映画やアニメを一緒に楽しみたい人向けです。」

まとめ

FAカップの仕組みを理解することで、この伝統的な大会がいかにユニークで奥深いかを実感できます。一発勝負の緊張感アマチュアからの快進撃再試合によるドラマ、そして欧州カップ戦出場権の獲得など、魅力は尽きません。
また、視聴方法や開催スケジュールも把握しておけば、より一層この大会を楽しめるはずです。

ぜひこの記事をきっかけに、FAカップの一戦一戦をより深く楽しんでみてください。