- 全クラブ&代表での背番号の変遷を時系列で整理
- 17番/10番/7番に込められた意味とは?
- 23番・50番など特別番号エピソードも紹介
- 代表10番としての象徴的プレーを再確認
この記事を読むことで、「アザール 背番号」というキーワードで探す方が求める背景やエピソードが、**わかりやすくまとめられた構成**になっています。
エデン・アザールの背番号(クラブ/代表)歴代一覧
まずは、アザール選手がこれまでに背負ってきた番号を一覧形式でチェックしましょう。
所属先 | 期間 | 背番号 |
---|---|---|
リール (LOSC) | 2007‑08 | 36 |
リール | 2008‑11 | 26 |
リール | 2011‑12 | 10 |
チェルシー | 2012‑13 | 17 |
チェルシー | 2013‑19 | 10 |
レアル・マドリード | 2019‑23 | 7 |
代表(ベルギーA代表) | 2008‑23 | 10 |
また、ユースや一時的な番号変更として、代表U‑17での15番、ICCなど大会での50番使用なども存在しました。
- U‑17代表:15番
- ICC(国際大会):50番(2019年)
クラブ別 背番号変遷(リール・チェルシー・レアル)
次に、所属クラブごとに番号の変遷を詳しく解説します。
● リール時代:36→26→10
デビューシーズン(2007‑08)は若手扱いで36番を着用し、徐々に中心選手として昇格。2008‑09からは26番、2011‑12には遂に名前にふさわしい10番へ変更されました。
● チェルシー時代:17→10
加入初期は17番。インパクトが強かったため、当初10番は他選手が保持。しかし2013‑14シーズン、マタ移籍により10番を獲得。以後退団まで一貫して10番を背負います。
● レアル時代:7
レアルでは10番はモドリッチが着用していたため選択肢外。クラブ側の意向もあり、伝統ある7番を背負うことに。
【3】背番号17→10→7への変遷理由
アザールの背番号の変遷には、それぞれ明確な理由と背景があります。単なる数字の移動ではなく、彼の成長・地位・戦略・個性が投影された結果といえるでしょう。
● チェルシー初年度の17番はなぜ?
- 10番は先約あり
- 17番は攻撃的MFやWGに人気のある番号
- 自分のキャラクター性と合っていた
● 10番への変更:マタの退団と象徴的継承
2013年、マタがマンチェスター・ユナイテッドへ移籍すると、空いた10番をアザールが継承します。この瞬間は「チェルシーの攻撃の中心」として、クラブからの期待の現れとも言えるものでした。
シーズン | 番号 | 状況 |
---|---|---|
2012-13 | 17 | 初年度、マタが10番 |
2013-14以降 | 10 | マタ退団により継承 |
● レアルでの7番:選択肢ではなく「託された番号」
レアル・マドリード移籍時には、10番はルカ・モドリッチが着用中。そのためクラブは、伝統ある7番をアザールに与えました。クリスティアーノ・ロナウドやラウールなどが背負ってきた“特別な番号”です。
「僕は7番を求めたわけじゃない。でも、名誉なことだと思っている」 — エデン・アザール
この番号は、プレッシャーと期待を一身に背負うものであり、彼のキャリアにおける挑戦の象徴でした。
【4】代表での背番号10としての活躍
ベルギー代表でのアザールは、まさに「10番を背負う男」として君臨し続けました。EURO・ワールドカップなど多くの大舞台で、エースとして活躍しています。
● 代表初期〜10番確立まで
アザールがA代表で初出場した当初は、15番や21番などを着用するケースがありました。しかし、攻撃の中核として定着するにつれ、2012年以降は基本的に10番に固定されていきます。
- 2008年:A代表デビュー(背番号15)
- 2012年:10番に定着
- 以後、キャプテンとして長期に渡り10番を着用
● 主要大会でのエースナンバー
EURO2016、ワールドカップ2018など、アザールは10番を背負って大会に出場。特にW杯ロシア大会では、準決勝進出に貢献し、FIFA選出の「大会ベスト11」にも選出されました。
2018 FIFA W杯ロシア 成績:
- 全7試合出場
- 3得点 2アシスト
- キャプテンとしてチームを牽引
● 引退時の代表背番号とその意味
2022年W杯カタール大会後、アザールは代表引退を表明。最後まで背番号10としてプレーし続け、その番号はベルギー代表においても象徴的な存在となりました。
彼にとっての10番とは「自由に、自分らしくプレーできる証」であり、「背番号から自分が代表の中でどの位置にいるかを実感させてくれる存在」だったのです。
【5】レアル移籍後の背番号エピソード(23,50番など)
アザールがレアル・マドリードに加入した2019年夏、正式に背番号が決定するまでにいくつかの番号候補が浮上しました。
● 23番希望の裏にある“NBA愛”
実はアザールはレアル加入当初、「23番」を希望していました。これは彼が敬愛するバスケットボールの英雄マイケル・ジョーダンの影響によるもので、彼の背番号へのこだわりが現れたエピソードです。
「サッカー選手としての自分を作るうえで、ジョーダンやレブロンから学んだことは多い。だから23番を選びたかった」
ただし、その時点で23番は別の選手が着用していたため実現せず、最終的には“歴代エース番号”である7番が与えられました。
● プレシーズンでの50番使用とは?
さらに印象的なのが、ICC(インターナショナル・チャンピオンズ・カップ)で背番号50を着用していた点です。
- ユニフォーム登録が正式でなかった
- シーズン開幕前の仮番号
- レアル加入を祝う50番としても話題に
ファンの間では「黄金の50番」として親しまれ、一部のグッズ展開でも話題となりました。
● レアルで7番を着けることへの覚悟
最終的にクラブはアザールに「ロナウドの後継者としての象徴」として7番を与えました。この番号は大きな重圧とともに、レアルのアイデンティティを体現する番号でもあります。
歴代レアルの7番
- ラウール・ゴンサレス
- クリスティアーノ・ロナウド
- マリアーノ・ディアス(短期間)
【6】背番号に込めた思いやこだわり
アザールは単に「空いていたから番号を選ぶ」というタイプではなく、常に背番号に明確な意味を求めてきました。そのため、彼の選んだ番号はすべてに理由があるのです。
● バスケットボール愛と23番
特に23番に関する思い入れは深く、NBA選手から受けた影響を繰り返し語っています。彼は「背番号=自分の信念を映す鏡」と考えており、それがピッチ上のプレーにも反映されています。
● 10番と自己表現の関係
10番は“創造性”と“自由”の象徴。アザールのように自らボールを持って仕掛けるタイプの選手には、最もフィットする番号とも言えます。
「背番号10でプレーすると、自然と自由な気持ちになれる。チームに期待されてるっていう証だ」
● 番号への誇りとアイデンティティ
背番号は彼にとって、単なる識別記号ではなく「キャリアそのものを象徴する存在」です。17番で挑戦を始め、10番で頂点に立ち、7番で試練を経験した――その流れがまさに彼の人生を物語っています。
背番号は記録にも記憶にも残る“言葉なき自己紹介”。アザールはそれを、誰よりも意識してプレーした選手だったと言えるでしょう。
まとめ
エデン・アザールは、クラブと代表を通じて背番号に深い思い入れを持ってきました。リール時代の36、26番から、チェルシー加入初年度の17番、スター選手としての10番を経て、レアルでは7番をクラブ側の判断で背負うことに。バスケットボール界のアイコンにちなむ“23番”希望やICCでの“50番”使用など、番号選びには彼の個性と誇りが表れています。
代表では象徴的10番としてベルギーを牽引し、その背番号はただの数字ではなく「キャリアのメタファー」として機能。背番号の背景を通じて、アザールという選手像と歩みを深く理解できる内容に仕上がりました。