高校サッカー界屈指の強豪、流通経済大学付属柏高等学校サッカー部。毎年多くのJリーガーを輩出し、「本気の流経」として知られる同校には、2026年シーズンも規格外のタレントが揃っています。
新チームは昨年度からの主力が多く残り、プレミアリーグEASTや全国大会での躍進が約束された黄金世代と言えるでしょう。個の能力と組織力が融合した、今シーズンの見どころを整理しました。
- プロ注目のファンタジスタ・古川蒼真の進化
- U-17代表経験者を含む鉄壁のディフェンスライン
- 下級生ながら守護神候補に挙がる新星GKの台頭
流通経済大学付属柏高等学校サッカー部の注目選手|新時代の主役たち
2026年の流通経済大学付属柏高等学校サッカー部には、プロのスカウトも熱視線を送る注目選手が目白押しです。攻守の要となる選手たちが最高学年を迎え、チームの完成度は飛躍的に高まっています。
ここでは、新チームの核となる5名の選手をピックアップしました。彼らのパフォーマンスが、今シーズンの流経大柏のタイトル獲得の行方を左右することは間違いありません。
古川蒼真(MF/3年)
昨冬の選手権で鮮烈な2ゴールを挙げ、一躍全国区となったチームの絶対的エースです。FC多摩ジュニアユース出身の彼は、卓越したボールコントロールと意表を突くパスセンスで攻撃のリズムを作ります。
特筆すべきは、密集地帯でもボールを失わないキープ力と、フィニッシュワークの冷静さです。トップ下やサイドハーフなど複数の攻撃的なポジションを高水準でこなすユーティリティ性も魅力の一つでしょう。
最終学年となる今年は、背番号10を背負うことが有力視されており、チームを勝たせる決定的な仕事が求められます。プロ入りを懸けた勝負の年、彼の左足から放たれる魔法のようなプレーに注目が集まります。
メンディー・サイモン友(DF/3年)
190cm近い長身と強靭なフィジカルを武器に、最終ラインに君臨する守備の要です。川崎フロンターレU-15生田時代から将来を嘱望され、U-17ワールドカップなどの国際舞台も経験しています。
空中戦の絶対的な強さはもちろん、長い手足を活かした対人守備で相手FWを封じ込めます。セットプレー時にはターゲットマンとしても機能し、攻守両面で高さという圧倒的なアドバンテージをもたらす存在です。
足元の技術向上にも意欲的で、ビルドアップの起点としての役割も担いつつあります。世界基準のポテンシャルを秘めた大型センターバックとして、高卒でのプロ入りが期待される逸材です。
渡辺瞳也(FW/3年)
JFAアカデミー福島U-15出身のストライカーで、ゴールへの嗅覚と泥臭さを兼ね備えた点取り屋です。新チーム始動直後の練習試合では、格上の大学相手にハットトリックを達成するなど、その決定力は群を抜いています。
裏への抜け出しのタイミングが絶妙で、相手ディフェンダーの一瞬の隙を突いてゴールに迫ります。前線からの献身的なプレスも厭わず、流経大柏が掲げる「ハイプレス」のスイッチを入れる役割も果たします。
昨シーズンは先輩FWの陰に隠れることもありましたが、今季はエースストライカーとしての自覚が芽生えています。プレミアリーグという最高峰の舞台で、得点王争いに絡む活躍が期待される選手です。
大徳剛矢(DF/3年)
メンディー選手と共にセンターバックコンビを組むことが予想される、対人守備のエキスパートです。VITTORIAS FC出身の彼は、的確なカバーリングと鋭い読みでピンチを未然に防ぐ能力に長けています。
U-17日本高校選抜候補にも選出されており、その実力は高校年代トップクラスと評価されています。派手さこそありませんが、安定感抜群の守備でチームに安心感を与える、いぶし銀のディフェンダーです。
ビルドアップの局面でも冷静さを失わず、正確なフィードで攻撃の第一歩を記します。相棒のメンディー選手が前へ出る際にはしっかりと背後をケアするなど、補完関係にも優れた知性派CBです。
平野万緑(MF/3年)
横浜F・マリノスジュニアユース出身で、中盤の底からゲームをコントロールするプレーメーカーです。U-17日本高校選抜候補にも名を連ね、広い視野と正確なパスワークでチームの心臓として機能します。
長短のパスを使い分けて攻撃のリズムを変えるだけでなく、守備時には激しい寄せでボールを奪い取る強さも持っています。攻守の切り替え(トランジション)の速さは、流経大柏のサッカースタイルを体現しています。
キャプテンシーも兼ね備えており、ピッチ上の指揮官として周囲を鼓舞する姿も印象的です。激戦必至のプレミアリーグにおいて、彼がどれだけ中盤を支配できるかが、チームの勝敗を分ける鍵になるでしょう。
攻撃を牽引するMF・FW陣|多彩なタレントと決定力
流経大柏の攻撃陣は、個の打開力を持つ選手と、組織的な崩しを得意とする選手がバランスよく配置されています。エース古川選手やストライカー渡辺選手以外にも、試合を決める力を持ったタレントが控えています。
ここでは、攻撃のアクセントとなる中盤の選手や、ブレイクが期待されるアタッカーに焦点を当てます。厚みのある攻撃陣が、今シーズンの流経大柏の最大の武器となるはずです。
内田煌生(MF/3年)
クラブ・ドラゴンズ柏U-15出身のテクニシャンで、JFAのアディダス DREAM ROAD留学メンバーにも選ばれた実力者です。ボールタッチの柔らかさと独特の間合いで相手を翻弄し、決定機を演出します。
狭いスペースでもボールを失わずに前を向くことができ、バイタルエリアでの崩しの局面で真価を発揮します。自らシュートを狙う積極性も持ち合わせており、二列目からの飛び出しでゴールを脅かします。
今季はスタメン定着はもちろん、攻撃の核としての活躍が求められるシーズンとなります。国際経験で培った自信と技術を武器に、高校サッカーの舞台でその才能を爆発させてくれることでしょう。
中盤の構成力とサイド攻撃
流経大柏の攻撃の特徴は、中央での堅実なポゼッションと、サイドからの鋭い突破の融合にあります。ボランチが安定してボールを配給することで、サイドハーフやサイドバックが高い位置を取り、攻撃に厚みを加えます。
特にサイド攻撃においては、個のドリブル突破だけでなく、コンビネーションによる崩しが徹底されています。オーバーラップやインナーラップを効果的に使い分け、相手守備陣を混乱に陥れる戦術は今年も健在です。
クロスボールの精度や中への入り方など、細部までこだわり抜かれた攻撃パターンは必見です。相手の守備ブロックをどのように攻略していくか、選手たちの連携プレーに注目してください。
セットプレーと得点パターン
拮抗した試合展開で大きな武器となるのが、多彩なキッカーと高さのある選手を活かしたセットプレーです。コーナーキックやフリーキックからは、メンディー選手をはじめとする長身選手がターゲットとなります。
また、ロングスローを投げられる選手も在籍しており、ペナルティエリア内への放り込みから混戦を作り出すことも可能です。セットプレーのバリエーションは豊富で、相手チームにとっては脅威となるでしょう。
流れの中からの得点だけでなく、リスタートからの得点力も全国トップレベルです。ワンチャンスをモノにする勝負強さは、トーナメントを勝ち抜く上で欠かせない要素となっています。
守備を支えるDF・GK陣|鉄壁の流経スタイル
「流経といえばプレス」と言われるように、前線からの連動した守備はチームの代名詞です。しかし、そのプレスを突破されたとしても、最後の砦となる強固なディフェンスラインとゴールキーパーが控えています。
ここでは、注目選手で挙げたCBコンビ以外にも、守備の安定に貢献する重要な選手たちを紹介します。失点を最小限に抑えることが、勝利への最短ルートであることを彼らは知っています。
大泉未来(GK/2年)
1年生の時点ですでに公式戦に出場し、U-17日本高校選抜候補にも選ばれた規格外のゴールキーパーです。クラブ・ドラゴンズ柏U-15出身の彼は、下級生とは思えない落ち着きとコーチングでゴールマウスを守ります。
シュートストップ能力の高さは特筆もので、至近距離からのシュートに対しても驚異的な反応を見せます。ハイボール処理も安定しており、クロスボールに対して積極的に飛び出してピンチを摘み取ります。
現代のGKに求められる足元の技術も高く、ビルドアップの始点としても機能します。向こう2年間、流経大柏の守護神として君臨するであろう彼の成長から目が離せません。
嘉味田颯太(DF/3年)
サイドバックを主戦場とする彼は、豊富な運動量と対人守備の強さが持ち味のディフェンダーです。ジェファFC U-15出身で、2年生時からトップチームに帯同し、プレミアリーグの強度を肌で感じてきました。
相手のサイドアタッカーに仕事をさせない粘り強い守備は、チームの守備戦術において重要なピースとなります。また、攻撃時には果敢なオーバーラップでサイドを駆け上がり、クロスでチャンスを演出します。
攻守の切り替えが激しい現代サッカーにおいて、彼のようなタフなサイドバックの存在は不可欠です。90分間走り続けられるスタミナと、ここ一番での勝負強さに期待がかかります。
組織的なプレスとブロック守備
流経大柏の守備は、個の力だけに頼るものではなく、チーム全体で連動してボールを奪う組織守備です。前線の選手がコースを限定し、中盤で網にかけ、最終ラインで回収するというプロセスが徹底されています。
相手に押し込まれた時間帯には、素早く自陣にリトリートしてブロックを形成します。4-4-2や4-5-1のコンパクトな陣形を保ち、バイタルエリアを使わせない守備は堅牢そのものです。
ボールを奪った瞬間のショートカウンターも威力抜群で、守備から攻撃への移行スムーズさがチームの強みです。強豪ひしめくプレミアリーグでも、この堅守速攻は十分に通用するでしょう。
2026年シーズンの戦術とチーム展望|プレミアリーグへの挑戦
榎本雅大監督体制の下、伝統の堅守速攻に加えて、ボールを保持して主導権を握るスタイルも定着しつつあります。2026年シーズンは、より柔軟性に富んだ戦術で高校サッカーの頂点を目指します。
ここでは、今シーズンのチーム戦術のポイントと、激戦区プレミアリーグEASTでの展望を解説します。進化を続ける流経大柏のサッカーが、どのように全国の強豪と渡り合うのかを探ります。
榎本監督の采配と進化するスタイル
就任以来、チームに新たな風を吹き込んできた榎本監督は、選手の個性を活かした適材適所の起用で知られます。従来のフィジカル重視のサッカーに加え、技術と判断力を重視したポゼッションサッカーを融合させています。
特にビルドアップの局面では、GKやCBを含めた丁寧な繋ぎを求め、意図のないロングボールを減らす傾向にあります。自分たちでボールを動かしながら相手の隙を伺う、大人のサッカーへと進化を遂げています。
試合展開に応じて、ハイプレスとリトリートを使い分ける柔軟な采配も光ります。選手層の厚さを活かした交代策も的確で、90分間を通して強度が落ちないマネジメントは脅威となるでしょう。
プレミアリーグEASTでの戦い方
高校年代最高峰のリーグ戦であるプレミアリーグEASTでは、Jユース勢や高体連の強豪との厳しい連戦が続きます。長丁場のリーグ戦を勝ち抜くためには、特定の選手に依存しない総合力が求められます。
ホームゲームでの勝率を高めることはもちろん、アウェイでの勝ち点の拾い方が順位を左右します。昨シーズン得た教訓を活かし、接戦をしぶとく勝ち切る勝負強さを身につけられるかが鍵となります。
青森山田や前橋育英といったライバルたちとの直接対決は、リーグ優勝を占う大一番となります。高いレベルでの真剣勝負を繰り返すことで、チームは選手権に向けてさらに逞しく成長していくはずです。
全国制覇に向けた課題と修正点
悲願の全国制覇を成し遂げるためには、得点力の向上が不可欠な課題です。昨年の主要大会では、守備は安定していたものの、引いた相手を崩しきれずに苦戦する場面も見られました。
引いた相手に対するミドルシュートの意識や、クロスに対する入り方の工夫など、攻撃のバリエーションを増やす必要があります。セットプレーの決定率を上げることも、トーナメントを勝ち上がるための重要な要素です。
また、過密日程の中でのコンディション調整や、怪我人の離脱といったアクシデントへの対応力も試されます。チーム全員が同じ絵を描き、誰が出ても質が落ちない組織を作り上げることが急務です。
将来有望な下級生とルーキー|次世代のスター候補
流経大柏の強さを支えているのは、トップチームだけでなく、下部組織を含めた分厚い選手層です。BチームやCチームにも、他校なら即レギュラークラスの才能がひしめき合っています。
ここでは、今後のブレイクが予想される下級生や、熾烈な部内競争について触れます。今日の控え選手が明日のヒーローになる可能性があるのが、このチームの面白さでもあります。
新2年生の台頭とポジション争い
GK大泉選手のように、1年生からトップチームに絡む選手が出てくることで、上級生への刺激となりチーム全体のレベルが底上げされます。新2年生の中には、中学時代に実績を残した有望株が多く在籍しています。
特に技術の高いMFや、スピードのあるウイングプレーヤーなどが虎視眈々とレギュラーの座を狙っています。プレミアリーグやルーキーリーグでの活躍次第では、シーズン途中で主力に定着する選手も現れるでしょう。
学年に関係なく、実力のある選手を積極的に起用するのが流経大柏の方針です。下級生の突き上げが激しくなればなるほど、チームとしての総合力は高まっていきます。
クラブ・ドラゴンズ柏からの昇格組
下部組織にあたるクラブ・ドラゴンズ柏からは、毎年多くの選手が高校のサッカー部に昇格してきます。6年間一貫した指導体制の下で育った彼らは、チームの戦術理解度が非常に高いのが特徴です。
内田選手や大泉選手のように、中学時代から高いレベルでプレーしてきた選手たちは、高校入学後もスムーズにチームに順応します。彼らの存在が、外部から入学してくる選手との相乗効果を生み出しています。
ボールを大切にするスタイルや、ハードワークを惜しまない精神は、中学時代から徹底的に叩き込まれています。彼らがチームの核となることで、流経大柏の伝統とスタイルは継承されていくのです。
選手層の厚さと部内競争の激化
全部員数が非常に多い流経大柏では、トップチームの試合に出ること自体が極めて困難です。紅白戦や練習試合の一つ一つが、選手たちにとってはアピールの場であり、生き残りをかけた戦いです。
この激しい競争環境こそが、選手たちのメンタルを鍛え、プロでも通用するタフさを育みます。ベンチ入りメンバーから外れた選手たちがスタンドで見せる熱のこもった応援も、チームの結束力の強さを象徴しています。
誰が出ても「流経のサッカー」を体現できるのは、日々の過酷なトレーニングと競争があるからです。ピッチに立つ11人は、部員全員の思いを背負って戦う誇り高き代表者たちなのです。
まとめ
2026年の流通経済大学付属柏高等学校サッカー部は、古川蒼真選手やメンディー・サイモン友選手らタレント揃いの黄金世代がチームを牽引します。個の能力の高さに加え、組織的な守備と進化した攻撃戦術で、プレミアリーグや選手権での頂点を目指します。
注目選手たちの活躍はもちろん、下級生の台頭やチームとしての成熟度など、シーズンを通した成長ストーリーにも注目です。「本気の流経」が魅せる熱い戦いから、今年も目が離せません。
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| 注目ポイント | 詳細内容 |
|---|---|
| 攻撃の核 | MF古川蒼真の創造性とFW渡辺瞳也の決定力 |
| 守備の要 | DFメンディーの高さとGK大泉のセービング |
| 戦術 | ハイプレスからのショートカウンターとポゼッション |


