「テクニック集団」として高校サッカー界を席巻する昌平高校。その華麗なサッカーに魅了され、進路や進学先に関心を持つ方は多いのではないでしょうか。
近年、毎年のようにJリーガーを輩出し、大学サッカー界へも多くのタレントを送り込んでいる同校の実績は、まさに育成力の証明と言えます。ここでは、最新のプロ内定情報から大学進学の傾向まで、その全貌を解き明かします。
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| プロ内定 | J1・J2・WEリーグへ計4名内定(2025年度) |
| 主な進学先 | 明治大・法政大・東洋大などの関東1部強豪 |
| 育成組織 | 下部組織「FC LAVIDA」との6年一貫指導 |
| 特記事項 | 文武両道を支える進学クラスと寮環境の整備 |
昌平高校サッカー部の進路・進学先と最新プロ内定者
2025年度(2026年3月卒業予定)の昌平高校サッカー部からは、男女合わせて4名の選手がプロの世界へと羽ばたきます。彼らはそれぞれのポジションで高校トップクラスの実力を証明し、JリーグおよびWEリーグのクラブから高い評価を受けました。
ここでは、厳しいプロのスカウト網にかかり、見事に内定を勝ち取った4名の選手と、彼らが選んだ進路の詳細について紹介します。
長璃喜選手(MF):川崎フロンターレ(J1)へ加入
「超高校級のドリブラー」として名を馳せた長璃喜選手は、J1の強豪・川崎フロンターレへの加入が内定しています。彼の最大の特徴は、爆発的な加速力と相手守備網を切り裂く圧倒的な個の力であり、1年時から選手権でゴールを量産するなど鮮烈な印象を残してきました。
川崎フロンターレは技術と判断力を重視するパスサッカーをスタイルとしており、昌平高校のサッカースタイルとも高い親和性を持っています。長選手自身も「チームの雰囲気が自分にぴったりだった」と語っており、即戦力として等々力のピッチに立つ日が待ち望まれます。
下部組織であるFC LAVIDA時代から磨き上げた足元の技術は、プロのステージでも十分に通用する武器となるでしょう。
山口豪太選手(MF):湘南ベルマーレ(J2)へ加入
左足から繰り出される高精度のキックとゲームメイク能力でチームを牽引した山口豪太選手は、湘南ベルマーレへの加入が内定しました。U-18日本代表にも名を連ねる彼は、ボランチやサイドハーフなど複数のポジションをこなすユーティリティ性も兼ね備えています。
湘南ベルマーレは「走る意欲」と「攻守の切り替え」を重要視するクラブであり、山口選手のハードワークと展開力が高く評価されました。練習参加時の強度の高さや、成長できる環境であることを決め手に挙げ、プロとしての第一歩を踏み出します。
高卒1年目からレギュラー争いに食い込み、将来的な海外移籍も視野に入れた活躍が期待される逸材です。
佐々木智慶選手(GK):清水エスパルス(J2)へ加入
ゴールキーパーの佐々木智慶選手は、J2の清水エスパルスへの加入が内定しており、守護神としてプロの門を叩きます。190cm近い恵まれた体格を生かしたハイボール処理と、至近距離からのシュートに対する反応速度は高校生離れしており、チームの守備の要として君臨しました。
現代のゴールキーパーにはシュートストップだけでなく、ビルドアップ能力も求められますが、昌平高校で培った足元の技術はプロでも大きな武器となります。清水エスパルスという歴史あるクラブで、厳しいポジション争いに挑むことになります。
GKという特殊なポジションにおいて、高卒でプロ契約を勝ち取ることは極めて難しく、そのポテンシャルの高さがうかがえます。
松井美優選手(FW):マイナビ仙台レディース(WEリーグ)
女子サッカー部からも快挙が達成され、FWの松井美優選手がWEリーグのマイナビ仙台レディースへ加入内定しました。彼女は昌平高校女子サッカー部から誕生した初のWEリーガーであり、その決定力とスピードは女子高校サッカー界でもトップクラスの評価を得ています。
マイナビ仙台は若手選手の育成に定評があり、松井選手の持つアグレッシブなプレースタイルをさらに伸ばしてくれる環境です。女子プロサッカーリーグという最高の舞台で、得点王を目指す彼女の挑戦が始まります。
男女ともにプロ選手を輩出する昌平高校の育成環境の充実ぶりが、この実績からも証明されています。
プロ輩出数が示す「育成の昌平」のブランド力
今回内定した4名に加え、昌平高校は過去数年間で鎌田大夢選手や小見洋太選手など、多数のJリーガーを輩出してきました。この「プロ予備軍」としてのブランド力は年々高まっており、スカウトからの注目度は全国屈指と言っても過言ではありません。
単に試合に勝つだけでなく、「個」を伸ばすことに主眼を置いた指導方針が、これほど多くのプロ選手を生み出す土壌となっています。今後もこの流れは加速し、毎年のようにプロ入りのニュースが聞かれることでしょう。
彼らの活躍は後輩たちにとっても大きな刺激となり、さらなるレベルアップへの好循環を生み出しています。
関東大学サッカーリーグを中心とした進学実績
プロへの道だけでなく、大学サッカー界への進学実績も昌平高校の大きな強みの一つです。特に関東大学サッカーリーグ(1部・2部)に所属する強豪大学へ多くの選手が進んでおり、大学経由でプロを目指す選手も少なくありません。
ここでは、具体的な進学先大学の傾向と、大学側から求められる昌平の選手像について解説します。
明治大学・法政大学などの1部リーグ校
大学サッカー界の最高峰である関東1部リーグの明治大学や法政大学、東洋大学などへ、コンスタントに選手を送り込んでいます。これらの大学は極めてレベルが高く、入部することさえ難しいケースも多いですが、昌平出身の選手はその技術の高さから重宝される傾向にあります。
特にボランチや攻撃的MFの選手は、大学のプレースタイルにフィットしやすく、1年時からベンチ入りや出場機会を掴むこともあります。高い戦術理解度と止める・蹴るの基礎技術が徹底されているため、大学の指導者からも信頼が厚いのです。
大学卒業後にJリーグ入りを果たす「大卒プロ」のルートも確立されており、4年間でフィジカルや人間性を磨く選択肢として定着しています。
2部・3部リーグおよび地方強豪大学への進路
関東1部以外にも、日本体育大学、駒澤大学、立正大学、国士舘大学など、伝統ある強豪校への進学実績が豊富です。また、出場機会を求めて地方の有力大学や、近年力をつけている新興大学へ進む選手もおり、その選択肢は多岐に渡ります。
それぞれの大学が持つサッカーの特色(ポゼッション、フィジカル、堅守速攻など)に合わせて、自分の特徴を活かせる進路を選べるのも、昌平高校の進路指導の強みです。監督やコーチ陣が大学側と太いパイプを持っており、選手の適性を見極めたマッチングが行われています。
サッカーだけでなく、教員免許取得や企業就職を見据えた大学選びをする部員も多く、多様なキャリア形成が可能です。
サッカー部員の一般入試・指定校推薦事情
スポーツ推薦だけでなく、一般入試や指定校推薦を利用して難関大学へ進学する部員も存在します。昌平高校には「特別進学コース」などが設置されており、サッカー部での活動と並行して高いレベルの学習に取り組む環境が整っています。
過去にはGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)や早慶上理への合格者も出ており、文武両道を体現する選手も少なくありません。引退までの時期が遅いサッカー部ですが、効率的な学習サポートや隙間時間の活用により、学業成績を維持しています。
サッカーの実績を活かした総合型選抜(旧AO入試)での受験も増えており、プレゼンテーション能力や自己表現力を武器に合格を勝ち取るケースも見られます。
下部組織「FC LAVIDA」との連携と育成システム
昌平高校の強さを語る上で欠かせないのが、下部組織にあたる中学年代のクラブチーム「FC LAVIDA(ラヴィーダ)」の存在です。現在、昌平高校サッカー部の主力の多くはこのLAVIDA出身者で占められており、6年一貫の強化システムが確立されています。
ここでは、他校とは一線を画す独自の育成メソッドと、それが進路にどう結びついているのかを深掘りします。
6年一貫指導による技術と戦術の浸透
FC LAVIDAから昌平高校への持ち上がりシステムにより、中学・高校の6年間を通して一貫した指導を受けることができます。これにより、入学直後からチームの戦術やサッカースタイルを理解した状態でプレーできるため、1年生からAチームに絡む選手が後を絶ちません。
「ボールを大切にする」「魅せて勝つ」という哲学が骨の髄まで染み込んでおり、高校入学時のスタートラインが他校出身者とは明らかに異なります。このアドバンテージが、結果として早期の活躍やスカウトの目にとまる機会を増やしています。
指導者間の連携も密であり、選手の性格や成長過程を長期的な視点で見守ることができるため、進路選択の際にも的確なアドバイスが可能となります。
個の能力を最大化する「ドリブル」へのこだわり
昌平・LAVIDA共通の最大の特徴は、徹底した「ドリブル」と「足元の技術」へのこだわりです。狭い局面でも打開できる個の力は、Jリーグのスカウトが最も注目するポイントの一つであり、これが多くのプロ選手輩出に繋がっています。
日々のトレーニングでは、実戦形式の中でいかに相手を剥がすか、ボールを失わないかというテーマが繰り返されます。この環境で揉まれることで、フィジカルに頼らない、世界でも通用するようなテクニカルな選手が育つのです。
進学先の大学指導者からも「昌平の選手はボール扱いが別格」と評価されることが多く、その技術は上のカテゴリーで生き残るための生命線となります。
外部からの入部生との融合と競争
LAVIDA出身者が多い一方で、高体連や他のJクラブユースから昌平高校のサッカーに憧れて入学する選手も増えています。彼らがLAVIDA組と切磋琢磨し、融合することでチームに新しい風を吹き込み、さらなる競争力を生み出しています。
外部出身の選手がレギュラーを奪取するケースも珍しくなく、完全実力主義の健全な競争原理が働いています。寮生活などを通じて出身チームの垣根を越えた絆が生まれ、それがチームの一体感へと昇華されていきます。
多様なバックグラウンドを持つ選手が集まることで、組織としての厚みが増し、全国大会での安定した成績に繋がっているのです。
文武両道を実現する昌平高校の環境と寮生活
サッカーだけでなく、人間形成や学業をおろそかにしないのが昌平高校の方針です。全国から集まる精鋭たちが生活する寮や、学業との両立を支える学校のシステムは、保護者にとっても安心材料となる重要な要素です。
ここでは、グラウンド外での選手たちの生活や、進路実現を支える土台について解説します。
全国から集まる精鋭が暮らす「天青寮」
遠方からの入部者やサッカーに集中したい生徒のために、学校のすぐそばに「天青寮」という専用寮が完備されています。2人1部屋の環境で、栄養管理された食事や規則正しい生活リズムが提供され、アスリートとしての体作りを支えています。
寮生活では、自分のことは自分でするという自立心が養われるとともに、仲間との共同生活を通じて協調性やコミュニケーション能力が磨かれます。スマホの使用ルールや点呼など一定の規律があり、サッカーに没頭できる環境が整えられています。
Jリーグ内定者や大学進学者たちも、この寮生活を通じて人間的に大きく成長し、次のステージへと巣立っていきました。
特進クラス・選抜クラスでの学習サポート
昌平高校は進学校としての側面も持っており、部活動を行いながら国公立大学や難関私大を目指すコース設定が可能です。試験前には勉強会が行われたり、教員による手厚いサポートがあったりと、赤点による部活停止を防ぐだけでなく、高い学力を維持する工夫がなされています。
サッカー部員の中には、成績優秀者が集まる「T特選クラス」や「特進クラス」に在籍する生徒もおり、遠征の移動中に単語帳を開く姿も見られます。「サッカーしかできない人間にはなるな」という指導方針の下、引退後の人生も見据えた教育が行われています。
この文武両道の精神こそが、大学側からの高い評価に繋がり、指定校推薦枠の拡大など有利な進路状況を作り出しています。
人間性教育が生む「応援される選手」
技術だけでなく、挨拶や礼儀、感謝の気持ちを持つことなど、人間性教育にも力を入れています。プロのスカウトや大学の指導者は、プレーだけでなく選手の振る舞いや性格も厳しくチェックしますが、昌平の選手はその点でも評価が高いと言われています。
地域清掃活動やスクール活動への参加を通じて社会性を育み、誰からも応援される選手になることを目指します。厳しい練習を乗り越えた精神力と、周囲への配慮ができる人間性は、社会に出てからも大きな武器となるでしょう。
進路決定の面接や小論文においても、部活動を通じて培った経験と言語化能力が活かされ、希望する進路を勝ち取る原動力となっています。
まとめ
昌平高校サッカー部の進路は、Jリーグ・WEリーグへのプロ入りから難関大学への進学まで、非常に多岐にわたり充実しています。2025年度も4名のプロ内定者を出し、その育成メソッドの正しさを改めて証明しました。
FC LAVIDAとの連携による一貫指導、文武両道を支える学校の環境、そして本人の努力が結実し、希望の進路を切り拓いています。今後も「昌平ブランド」はさらに輝きを増し、日本のサッカー界を支える人材を輩出し続けることでしょう。
これから進路を考える中学生やその保護者の方々にとって、昌平高校はサッカーと学業の両面で夢を追いかけられる、最高の環境であることは間違いありません。ぜひ、彼らの今後の活躍と、新しく入部してくる未来のスターたちに注目してください。


