「テクニカルなパスサッカーで全国を制したい」
埼玉県のみならず、いまや全国屈指の強豪として名を馳せる昌平高校サッカー部。その魅力的なスタイルに憧れ、入部を希望する中学生は後を絶ちません。
しかし、ハイレベルな環境ゆえに「誰でも入部できるのか?」「セレクションはあるのか?」といった不安もつきものです。この記事では、2026年度に向けた最新情報を踏まえ、昌平高校サッカー部のリアルな入部事情を解説します。
- 練習会とセレクションの明確な違い
- 下部組織FC LAVIDAからの昇格ルート
- 一般入部からトップチームを目指す難易度
昌平高校サッカー部の入部条件とセレクションの重要性
昌平高校サッカー部への入部を検討する際、まず理解すべきなのは「入部条件」と「チーム構成」の特殊性です。結論から言えば、入部自体に厳しい制限はありませんが、トップレベルでプレーするためのルートは明確に分かれています。
ここでは、最も関心の高いセレクションの有無や、強さの源泉である下部組織との関係について詳しく解説します。入部後のミスマッチを防ぐためにも、現状を正しく把握しておきましょう。
練習会が実質的なアピールの場
昌平高校では、一般公募形式での「合否判定を伴うセレクション」は公式には行われていません。その代わり、夏(7月〜8月頃)に開催される「練習会」が、外部の中学生にとって最大のアピールの場となります。
公式発表では「練習会はセレクションではありません」と明記されますが、ここで高いパフォーマンスを見せた選手には、指導者から声がかかるケースが一般的です。事実上のスカウトの場として機能しているため、本気で入部を目指す選手は必ず参加し、自分の特徴を最大限に発揮する必要があります。
下部組織FC LAVIDAからの昇格ルート
現在の昌平高校の強さを支えているのは、下部組織である街クラブ「FC LAVIDA(ラヴィーダ)」の存在です。全国大会でも上位に食い込むLAVIDA出身の選手が、高校のトップチーム(Aチーム)の主力を占める傾向にあります。
LAVIDAで6年間の一貫指導を受けた選手たちは、すでに昌平の戦術眼と技術を体得しています。外部から入部する選手は、この「LAVIDA組」と同じ土俵でポジション争いをすることになります。
一般入部での入部は可能か
スカウトや練習会経由でない「一般入試」で入学した生徒でも、サッカー部への入部自体は可能です。昌平高校サッカー部は部員数が非常に多く、カテゴリーも細分化されているため、サッカーを続けたいという意志があれば受け入れる体制があります。
ただし、一般入部からAチーム(トップチーム)へ這い上がるのは極めて険しい道のりです。それでも、過去には一般入部から実力を磨き、トップチームのメンバー入りを果たした例もゼロではありません。
特待生制度とスポーツ推薦の実情
学費免除や寮費免除などの「特待生制度」は、主にスカウトや練習会で卓越した才能を認められた選手に提示されます。これらは公募されるものではなく、チーム側からのオファーによって決まるのが通例です。
また、昌平高校には「スポーツ進学コース」等のアスリート向けクラスが存在しませんが、部活動に打ち込める環境は整っています。学業成績と競技実績の両面が評価対象となるため、学校の成績も疎かにできません。
求められるプレースタイルと技術
昌平高校が求めるのは、止める・蹴るの基礎技術が極めて高く、狭い局面でも打開できる「テクニック」と「判断力」を持つ選手です。フィジカルだけに頼るプレーよりも、ボールを大切にし、パスワークで崩すスタイルへの適応が重要視されます。
練習会に参加する際は、単に足が速い・体が強いだけでなく、ボールタッチの柔らかさや、周囲と連携するインテリジェンスをアピールすることが、評価を高める鍵となります。
練習会の日程と実施内容の傾向
外部の選手にとって、練習会は昌平高校のサッカーを肌で感じ、指導者に認知してもらう数少ないチャンスです。例年の傾向を知り、万全の準備で挑むことが重要です。
ここでは、過去の開催データに基づき、練習会の日程や内容、参加時の注意点をまとめました。情報は毎年更新されるため、公式サイトのチェックは欠かせません。
練習会の開催時期と申し込み方法
例年、現中学3年生を対象とした練習会は7月下旬から8月上旬にかけて実施されます。申し込みは学校の公式サイトに掲載される専用フォームから行うのが近年の流れです。
定員に達した場合は早期に締め切られることもあるため、6月頃からこまめに公式サイトの「部活動情報」を確認することをお勧めします。
実技形式で見られるポイント
練習会の内容は、基礎練習よりもゲーム形式(ミニゲームや紅白戦)が中心になることが多いです。これは、個人のスキルだけでなく、初めて会う選手同士でどう連携できるかを見るためです。
特に昌平独自の「ボールを失わない技術」や「守備の切り替えの速さ」は重点的にチェックされます。ミスを恐れず、積極的にボールに関与する姿勢を見せましょう。
参加に必要な準備と持ち物
持ち物はスパイク、レガース、練習着、保険証のコピーなどが基本です。ボールは学校側で用意されるため持参不要な場合が多いですが、要項をよく確認してください。
また、人工芝グラウンドでのプレーとなるため、取り替え式スパイクよりも固定式の方が適しています。水分補給の準備も多めにしておきましょう。
部員数とチーム構成のリアルな数字
「部員が多すぎて試合に出られないのでは?」という懸念を持つ方もいるでしょう。昌平高校は大所帯のチームであり、競争は熾烈ですが、多くの選手に出場機会を与える工夫もなされています。
ここでは、具体的な部員規模とカテゴリー分け、そして公式戦への出場チャンスについて解説します。
全部員数とカテゴリー分け
部員数は学年ごとに異なりますが、全学年合わせると200名前後になることも珍しくありません。チームは実力に応じてAチーム(トップ)、Bチーム、Cチーム、Dチームのように細かくカテゴリー分けされています。
各カテゴリーには担当コーチが付き、それぞれのレベルに合わせた指導が行われます。1年生だけのチーム編成もあり、入学直後から実戦経験を積める環境です。
トップチームへの昇格難易度
Aチームに入り、プレミアリーグや選手権のピッチに立つことは非常に狭き門です。前述の通り、FC LAVIDA出身者や全国から集まる実力者がひしめき合っています。
しかし、カテゴリーの入れ替えは定期的に行われます。下のカテゴリーでもリーグ戦(県リーグやサテライトリーグ)に参加し、そこで結果を残せば上のチームへ引き上げられるチャンスは常にあります。
ポジション別の競争率
昌平高校は攻撃的なミッドフィルダーやテクニカルなフォワードの層が特に厚い傾向にあります。一方で、ディフェンダーやゴールキーパーも高いビルドアップ能力(攻撃の組み立て)が求められます。
自分の得意なポジションにこだわりつつも、チーム事情や自分の特性に合わせてコンバート(ポジション変更)を受け入れる柔軟性も、生き残るためには必要です。
学業との両立と進学コースの選び方
昌平高校はサッカーだけでなく、進学実績にも力を入れている進学校です。サッカー部員も学業をおろそかにすることは許されず、文武両道を実践する必要があります。
ここでは、サッカー部員が多く在籍するコースや、部活動と勉強をどう両立させているかについて触れます。
サッカー部員が選ぶ主なコース
昌平高校には「特進コース(T特選・特選・特進)」や「選抜コース」などがありますが、サッカー部員の多くは練習時間を確保しやすいコースに在籍する傾向があります。
ただし、特進コースに在籍しながらAチームで活躍する選手もいます。自分の学力と、どの程度サッカーに時間を割きたいかを考慮してコースを選ぶことが大切です。
遠征時の学習サポート体制
強豪校ゆえに、週末の遠征や長期休みの合宿は頻繁にあります。公欠(部活での欠席)扱いになる場合でも、授業の遅れを取り戻すための自習や課題提出は必須です。
テスト前には部活動が休みになる期間(テスト休み)も設けられますが、公式戦の日程によっては勉強時間の確保に工夫が必要です。自己管理能力が強く求められます。
サッカー部員の主な進学実績
卒業後の進路は、関東の有力私立大学(明治大学、法政大学、日本体育大学など)へのスポーツ推薦や、プロ契約を結ぶ選手など多岐にわたります。
また、一般入試で難関大学に合格する部員もおり、サッカー部での活動実績と学業成績を武器に、多様な進路を切り拓いています。
入部にかかる費用と寮生活の環境
私立高校の強豪部活となると、金銭面の負担も気になるところです。部費や遠征費、そして寮生活にかかる費用など、保護者が把握しておくべきコストについて解説します。
これらは年度によって変動するため、あくまで目安として捉え、詳細は学校説明会などで確認してください。
部費や遠征費の年間目安
部費は月額数千円〜1万円程度が一般的ですが、これ以外に「遠征費」「合宿費」が大きな負担となります。特にAチームは全国各地への遠征が増えるため、年間で数十万円単位の出費を見込む必要があります。
また、チームジャージやユニフォーム(ホーム・アウェイ)、練習着などの初期費用(10万円〜15万円程度)も入学時に必要となります。
学生寮の設備と入寮条件
自宅からの通学が困難な生徒のために、学生寮が完備されています。寮では栄養管理された食事が提供され、サッカーに集中できる環境が整っています。
入寮は原則として遠方出身者が対象ですが、希望者が多い場合は選考になることもあります。寮費は食費込みで月額8万円〜10万円前後が相場ですが、特待生の場合は減免措置が適用されることもあります。
まとめ
昌平高校サッカー部は、高度な技術と戦術眼を磨くには最高の環境ですが、その分競争も激しいのが現実です。入部を目指すなら、まずは夏の練習会に参加し、自分の力がどこまで通用するかを試すことがスタートラインとなります。
FC LAVIDA出身者やスカウト組が高い壁として存在しますが、一般入部からでも諦めずに努力を続ければ、成長できるチャンスは十分にあります。2026年度の入部に向けて、まずは公式サイトの情報をこまめにチェックし、練習会への申し込み準備を早めに進めておきましょう!


